今日は、Corders at Workという本の話をしたいと思います。
なぜ、紹介するか
この本は良い本で個人的に人にオススメできる本です。最近、人に紹介しました。その際、過去にブログで紹介した気がしたので、記事を探したのですが、ありませんでした。
あれー?と思って後で詳しく探してみると、別の非公開メモのところ書いてありました。以前、インターネットでの情報発信に抵抗のある時期があったのでその時に書いたようです。はい。自分がこの記事に書いた話を思い出します。
というわけで、今回はその本をあらためて紹介します。それがこの記事です。
なぜ、紹介したいか
とりあえず、この本はおもしろいです。私はこの本を読んだことがあるんですが、数時間読み続けてしまうくらいには面白かったですね。なので、読むのオススメです。
この本読んでるけどおもしろいよ
— matoba (@mtb_beta) 2019年10月5日
Coders at Work プログラミングの技をめぐる探求 https://t.co/BFVhXdz1Md https://t.co/BFVhXdz1Md
言いたいことはこれだけなんですが、これで話が終わるのも味気ないので、もう少し話します。
何が面白いか、何が好きか
偉大なプログラマーのインタビューが読める
この本の面白いところは、身近な技術の使用を考える開発者のインタビューが読めるところですね。
この本は偉大なプログラマー15人にインタビューしてそれをまとめた本です。 例えば、最初にドナルドクヌースの話を読んだんですが、これが面白かった。ドナルドクヌースは、Art of computer promtingの著者でTEXの開発者です。 他にもケン・トンプソンのインタビューもあって、次に読みました。UNIXの開発者です。
この二名は私が最初に読んだ二人でしたが、他のすごい人もたくさんいます。Amazonに書いてあるので、それ見てください。 こんな人たちと話をする機会は普通はない。それを、本を介して色んな話を聞くことができるのが面白い。
酒の肴にオススメです
個人的な感触としては、夜に1人で酒を飲みながら、ツマミとして読む感じの本です。チーズみたいな。 ゆっくりコーヒー飲みながら読むのも良い。私は買った当時、20時から24時までの4時間読み続けました。
世の中によくある議論や主張も、経験の少ない若手が言ったものと、経験豊富なベテランが言うものでは感じ方が違います。 「えっ、この人がそれを言うの?」「ですよねー」みたいな話が出てくるのが面白い。
この本はインタビューなのが良いんですよね。僕はインタビュー系の読み物が好きですが、その一つです。 SNSに溢れるファストフードのようなコンテンツとは違う味わいのあるコンテンツ。
今は生成AIが流行ってますし、情報が欲しければ、ChatGPTかClaudeあたりでなんかそれらしいものが出てきます。 ただ、「それを誰が言ったのか」とか「どんな人が言ったのか」というようなは分かりません。 こういう温度や重みのある話はブログやインタビューからしか得られない栄養があります。
例えば、これ好き
例えば、ケン・トンプソン(UNIXの開発者)が、プログラミングの仕方を尋ねられ、回答した後に次のように言います。
それが私のやり方だというだけです。パラダイムとして提案しているわけではありません。単に私がいつもやっている方法というだけです。
はい。こういうなんというか、この回答、私は好きですね。
他にピーター・ノーヴィグ(NASAとGoogleで働いたプログラマ。Google研究本部長)は「必要以上の過剰な一般化をすることで、結果としてリソースを無駄にすることは、どのように避けますか?」という質問に対して、次のように回答します。
それは戦いですね。そういうことをめぐってはたくさんの戦いがあります。そして私はたぶんその質問に答えるのに相応しい人間では無いでしょう。私は未だ実用的な解法よりエレガントな解法に惹かれる傾向があります。だから私は「日々の仕事ではそんなふうに考えるわけにはいかないぞ」と思いながら自分と闘っているのです。
この本を読んでいる中で「いろんな考え方の偉大なプログラマーがいる」ということを知れるのはすごく意味があることだと思います。
終わり
はい。オススメです。