matobaの備忘録

和歌山と東京を往復しつつ活動するエンジニアの記録

万年筆デビューした

万年筆デビューしました。そんな話。

買った万年筆

こちらです。具体的にはPilotのカスタムヘリテイジSEの万年筆です。

CUSTOM HERITAGEシリーズ/世代を超えたシンプルデザイン | 万年筆 CUSTOM〈カスタムシリーズ〉 | PILOT

万年筆を使うのは初めてです。

正確には私が買ったわけではなく、節目の記念品として妻にもらいました。

なぜ、万年筆を?

以前から、万年筆には興味がありました。大きな理由としては、『昔から残っているから』というのがあります。持論として、昔から残っているものにはそれ相応の理由や魅力があると言う考えは大切にしてます。

『文字を書く』という機能だけで言えば、安いボールペンがたくさんあります。なので、書くだけならわざわざ万年筆を買う必要はありません。高いですし。

その『文字を書く』と言う機能を超えた何かを体験したい気持ちもあり、以前から万年筆が気になってました。

いいね、と言われることもある

万年筆が気になっている人は他にもいるような気がしています。普段から紙を使わず、デジタルで完結する人は興味ないかもしれませんが、私の場合は紙に日記や思考記録を書いたりしてます。

紙の日記をつけるのはかれこれ10年以上続けています。私の場合、紙はモレスキンノートの無地の1番大きなサイズを使うことで安定してます。紙のノートは、かれこれ8年以上、これで安定してるように思います。販売中止になるとなると困るので、書くペースが落ちても定期購入してストックしてます。

無くしそう、と言われることもある

万年筆が気になっている人に言われることとして『無くしそう』と言う話があります。まあ、わかります。私もコンビニで買ったボールペンをよく無くします。すぐ無くなる。

私の場合、10年ほど前から紙の日記を書き始め、8年ほど前から、ノートは安定しました。で5年ほど前に記念品としてボールペンを買いました。*1そのボールペンを無くさず5年ほど使い続けられているので、万年筆を買っても何とか無くさずに使い続けられるのではないか、と思っています。

関連する話として、モレスキンのノートは1冊で240ページあります。そして、私は紙のノートにほとんど毎日何かを書きますし、セットで持ってるので、無くなった時にすぐに気づきます。早く気付けば、探す範囲も限られて、紛失リスクが下がります。

初めての万年筆はどう?

はい。万年筆について、最初は少し書くのに慣れが必要だと感じました。ただ、慣れるとボールペンより万年筆の方が好きですね。いい感じです。

この違いは、ビンテージ楽器を弾いた時に感じるものに近いです。

私の場合、ギターの経験があります。私の感覚では、初心者用のギターはなんとも焦点のボケた音がすると感じます。そして、モダンである程度の価格帯のギターは焦点のハッキリした音がするように感じます。方向性がハッキリしているので、実用的には使いやすいと思います。

そして、ビンテージギターは、焦点の合った音と合ってない音が出ます。楽器自体ではなかなか方向性がハッキリしてなくて、それは弾き手に委ねられていると感じます。良くも悪くも弾き手の技術と想いが表面に出ます。なんなら弾き手の調整によりあえてぼやけた音を出すこともできます。

万年筆もそれに近いです。何となく、気分が軽やかな時に書いた文字は軽やかな感じがしますし、焦っている時、イラついている時、緊張している時、急いでいる時、状況や自分の気分によって筆圧や筆速は変わります。それがそのまま文字に表われます。

なので日記とか個人の書き物には非常に適しているように思います。良い。

ネガティブな話は?

とは言え、ネガティブな話もあります。

まず。インクは大量に出せます。なので油断すると普通に紙の裏に透けることもあります。良くも悪くも文字を書くことに集中が要求されます。

また、インクの減りも早いです。数日で一回無くなるように思います。また、しばらく使わないと、インクが固まるらしいですね、なんてこった。

おわり

と言うわけで初めての万年筆についての話をしました。

個人的には好きです。そういえば書いて思いましたが、なんとなく、ビンテージカーの世界感に通じるものを感じました。ビンテージカーに乗ったことはないですが、自分の操作がダイレクトに車に伝わり、振動もダイレクトで返ってくるてしたらそれは確かに運転するのが楽しそうです。

ではでは。

*1:正確に言うとこれも妻にもらいました