最近、AIエージェントに関する本を読みました。今回はその話をします。
はじめに
本の著者と私が読んだ理由
まず、この本の著者、西見さんとはもくもくLangChain というイベントや フラットなAI活用/開発コミュニティ(AIAD)でお話ししたことがありました。西見さんは「もくもくLangChain」の主催者です。話す中で、彼がシステム開発やWebサービス開発の経験が豊富なプログラマーであると知りました。
このビジネス本ではありますが、プログラマーの方が書いた本です。なので、内容に興味があり購入して読みました。
AIADというコミュニティと私
AIADは、オンラインの技術コミュニティで、私が2023年4月頃からLangChainもくもく会に参加し始めたことをきっかけにAIADに参加しました。
そこで、その時々のLLMやLangChain関係の話をして軽く交流させてもらってました。 そんな中で西見さんが本を書いたという話が流れてきたので、興味を持って予約し、入手次第読み始めました。
本の内容について
コードを見ずにAIエージェントの概要を掴む本
この本はビジネス本なので、コードは出てきません。コードを読み書きせずにAIエージェントの仕組みを理解するために役立ちます。ですが、論文やGitHubリポジトリの参考リンクがたくさんありますので、具体的なものが見たい人へのリンクはそちらを見れます。
私自身の視点では、既にLangChainを多少なり触り、ReActで動く機能の開発や、RAGのアプリケーション運用の経験があります。私は「この本は既知の知識を整理しつつ補間し、今後の議論の土台を底上げした」と言う印象を持ちました。
システム開発の文脈において、技術は知ってる人だけ知ってればいいわけではありません。そのため、世の中の知識のボトムアップは重要です。そのボトムアップのためにこの本は活用できるので、改めてブログで触れて本を紹介しようと思った次第です。
そういえば、AIADの忘年会で西見さんに「今年中にAIエージェントに関する本を出版し、議論の土台を築きたい」と話しているのを聞いた気がします(うろ覚え)。
LLMを使ってシステムを開発するかもしれない人にオススメの本
ここに書いてある話は、LLMを使って機能開発やサービス開発している人ならみんな知ってる話だと思います。ただ、それをやってない人は知らないと思います。知識のほぼ全てが今年登場したものです。
ここに記載の内容は、LLMを使用して機能やサービスを開発している人は知ってる情報かもしれませんが、そうでない人には新しい知識が含まれていると思います。今年登場した新しい情報が多く含まれています。
システム開発に関わる人は読んで損がないと思います。特に要件定義や要求分析に携わる人には、一読をお勧めします。1章はビジネス向けのつかみで眉唾な話が多く、このブログを読んでいる人はスキップでいいと思います。2章と3章が重要です。
あと、AIエージェントと言われるとバズワードのようですが、IT技術者的には「LLMシステムの一つ」と見る方が意味を掴みやすいと思ってます。なので、AIエージェントというのは、ビジネス名であると私は見てます。
終わり
そんなこんなで、今回は最近読んだ本の一つを軽く紹介しました。 こんな感じで最近の身の回りの出来事を紹介していきたいと思います。
ではでは。