matobaの備忘録

育児しながら働くあるエンジニアの記録

クラウドファンディングを活用したふるさと納税の経験談

最近、ふるさと納税をみんなやってますね。私はイマイチやる気がのらなかったのでやってませんでした。ただ、昨年はやってみました。クラウドファンディングと連携しているふるさと納税が連携しているものを見つけたのでやってみました。今回は、そんな話をします。

「ふるさと納税が漠然と気になってるけど、やってない」という人に向けた話になると思います。

イマイチやる気が出ない

ふるさと納税をすると、住民税が控除されるという話は知っていました。「ふるさと納税をすると、返礼品がもらえる。だから、欲しい返礼品をくれる地域に納税しよう」という話も知っていました。やってないことを話すと、周囲から「えー、やればいいのに」などと言われる事もありました。しかし、なかなかやる気が出ないと思いつつ、時間が過ぎていました。

仕組みがなんか引っかかる

なぜ、やる気が出なかったのかと言いますと、私がふるさと納税を違和感のある仕組みだと思っていたからです。「 ふるさと 納税なのに、返礼品目当てでその地域に納税するって違和感があるなあ」などと思ってました。

「ふるさと納税をするとことは、自分が納める住民税が減るという事で、つまり、住んでいる地域の税収が減るということでしょ?うーん。一応、住んでる地域ではあるし、公共施設やサービスも利用してるから住民税という形でお金を納めることに、不自然を感じているわけでもないんだよなあ」という気持ちもありました。

そんなこんなで、「ふるさと納税という仕組みってどうなんだろう」「そもそもふるさと納税なのに、どこにでも納税できる仕組みってどういう状態なんだろう」とかそんなことが僕は気になってしまい、ふるさと納税を実際にしていませんでした。

それでもふるさと納税を試みる

そんな僕もふるさと納税をやってみようとしたことがあります。そんな時に考えたのは「自分が育った地域や過去に過ごした地域に納税しよう」という話でした。名前からしてその方が自然だと思ったわけです。というわけで、自分にゆかりのある地域や県のふるさと納税を検索してみました。

しかし、返礼品に全然惹かれないことがわかりました。なんなら「その返礼品を送ってきて欲しくない」「邪魔になりそう」「もらっても困る」との感想が出てきました。僕はふるさとに納税したいのが大きく、返礼品はおまけなのですが、もらっても困るのはちょっと...と思ったりしました。

また、「返礼品なしのふるさと納税の方法もわからん。ふるさと納税をするなら、ポータルサイトからやれと言われるし、ポータルサイトは返礼品をめちゃ推してくる」と思ってました。システムのUIは「どんな返礼品をお探しですか?」「返礼品はどれにしますか?」「ほんとにこの返礼品でいいですか?」と返礼品の話ばかりが聞いてくるUIになっており、気持ちよくふるさと納税できないと感じていました。

返礼品を念押し確認されるので、縁がある地域を全部確認しようとしたところ、返礼品がない地域もあるのか縁がある地域の情報をすぐに見つけられない事もあって「ふるさと納税って返礼品がある地域にしか納税できないの?」「それとも私が見てるポータルサイトがその地域に対応してないだけ?」「私がふるさと納税を勘違いしているの?」「私の検索力が弱いだけ?」などモヤモヤっとした結果、「面倒だし、やらなくても追加でお金払うものではないからやらなくていいか」と考えながら、見送っていたりしました。

ふるさと納税と納税地域

とは言え、「ふるさと納税という名前なのだから、納税できない地域があるのはおかしいでしょ」と「なぜ、どこにでも納税できるのかな」という疑問を抱えてつつ過ごしていた。それと並行して、私は地方創生という言葉にも興味があるので、気が向いた時(例えば、昼飯を食べがら)にYoutubeで情報を収集していました。以下の動画を見ました。

youtu.be

この中では、総務大臣の時にふるさと納税を作った菅前総理が「なぜ、ふるさと納税はどこにでも納税できるのか」という話や、作った当時のエピソードを話していました。

だいたい21:00ごろにあるのですが、そのエピソードが面白いので紹介します。

  • ふるさと納税を作った時は役所が全員反対だった。理由は、ふるさとを定義できないと、法制局が言ってる、とのことだった
  • 当選4回して、総務大臣になって威勢の良い時期だったので、「本人がふるさとと思えるならどこでもいい。そう戦え」という話をした
  • 例えば、自分の女房の生まれ育った場所を故郷と思う事もあるし、自分の最初の勤務で赴任した地域を故郷と思う事もあるだろうし、そういうのはあって良いだろうということで激論をした

ふむふむ。確かにそう言われてみると、ふるさとは定義しにくいし、なんなら思い出の食べ物を生産してる地域を心のふるさとだと主張するのもなしではないのか?とか思ったりもしました。「思い出の食べ物の生産地が廃れていくのは悲しいので、納税したい」という気持ちがあっても良いように思います。

そう考えると善意に任せたノーガード戦法は悪くない気がしてきました。と言うか現実的に見えます。こんな話を聞いて、私は以前よりふるさと納税の意味がわかったような気がしました。改めて、前向きにふるさと納税について考えようと思いました。

雑にChatGPTに調べさせてみた

と言っても、何にどう納税するか決まらん状況は変わりません。私はふるさと納税のポータルサイトを頑張ってみるのが面倒だと思っていましたし、そもそも返礼品を念入りに確認されるページを見るのも疲れました。

その後、気が向いた時に、ふるさと納税について私が考えていること、私が気になる地域を雑にChatGPTに投入し「なんかいい納税先やアイデアはない?インターネット上を調べてきてくれ」などと雑に検索させてみました。

すると、次のようなページを見つけてきた。

和歌山県ふるさと納税型クラウドファンディング | 和歌山県

探してたの、これや

思わず方言と太字と大きなフォントを使って表現したいくらいこういう気持ちだった。私が知りたかった情報としてピッタリのものが返ってきました。

自然なふるさと納税ができた

私は元々、気が向いた時にふるさと納税関係なく、クラウドファンディングのリストを見て、お金を出していました。お金を出している理由は、なんとなく気分が良いからです。

個人的な感覚としては「アマチュアバンドのライブを見に行ってモノはそんなにいらないけど、グッズを買ってみる」「同人イベントに行った時に、中身はさておきタイトルやテーマが好きだから買ってみる」とかそういう感覚に近いです。地下アイドルのファン活動をしたり、ネットで配信している人に投げ銭を送るのも似た感覚なのではないか、と思ってます。

クラウドファンディングでも自分が「いいね」と思ったプロジェクトがあれば、とりあえずお金を出しておいて、何かしらのリターンをもらいます。リターンは活動報告で良いのです。「頑張ってるよ」という話や「うまくいきました」という報告。何なら「頑張ってみたけどダメでした」という話でも良いと思ってます。頑張ってダメならしょうがない。そういう時もあります。

何か新しいことにチャレンジしてみようと思う人は好きですし、そのテーマや方向性に共感ができるなら基本的に応援したいと思っています。なので、クラウドファンディングに寄付するのは別に抵抗がありません。そして、そのテーマがふるさとの和歌山県の地域課題を解決するものであるなら尚更です。

そして、その寄付がふるさと納税に計上されるなら、すごく自然。いい感じに見えました。というわけで、昨年はふるさと納税しました。

やっとふるさと納税できました。

今回はそういうふるさと納税の経験談でした。 なんとなく気持ちの良いふるさと納税ができて、よかったよかった。

この記事を読んだ人の何かの参考になれば幸いです。

ではでは