ザ・ゴール2を読んでいた。
興味深い話があったから書く。
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ザ・ゴール2の中で挙げられている問題で
- 製品に対する市場の価値観は、買ったモノを持つことで得られるメリットで決定される。
- サプライヤーの価値観は、生産コスト+マージンで決定している。
みたいな話が出てくる。
そりゃそうだ。と思ったけど、自分の中で言語化できてなかったから、おもしろいなあと思った。
買う人は手間を買ってるんじゃなくて価値を買ってるのは常識だと思う。
だけど、確かに、これまで見てきた全ての分野で、価格が買う人の視点で決定されていなかったなあと思った。自分も常にそういう視点かどうかは怪しい。
わかりやすい話だと、僕は飲食店で働いてたことがあったけど、飲食店は販売価格を原価率ベースで考えることが多いと思う。それは、原価に手間賃というマージンをのせてると思う。
農業とか土木の領域も『手間賃』という言葉があるような気がして、それは同じように提供する人の都合で価格を決めてるんだろうと思う。
飲食業の中には『おいしい』という価値を買うんじゃなくて、『自分が片付けなくて良い。』とか『自分が作る必要がない。』とか『手間』を売ってるお店があると思う。
その『手間』は、時間に換算しやすいし、時間は、時給を元に価格が想像しやすい。だから原価率で価格を決めるのかもしれないと思った。でないと買う方が妥当に感じれないように思う。
ぼんやり考えてたら、ファーストフードは、手間だけじゃなくて、速さに対して価値を感じてるんだろうなあと思った。
同じ価格と味とメニューで、提供スピードが5倍遅くなったら、価値がすごく低くなる。提供スピードは重要な価値になってる。
提供スピードを速くしつつ、品質を安定させるか、がファーストフードの企業努力なのかなあ、と思った。
あと、飲食業の中でも高級なお店は手間とか、提供スピードは売ってないはず。味とか高級感を売ってるのかなあ。
高級店の価格はどうやって決定されたんだろう?
何はともあれ、価格を考えるとき、マージンではなくて、相手が得る価値で考えないとうまくいかないと思う。
とはいえ自分が定期したい何か、もあるはずで、きちんと自分が提供したい価値を考えないと何をやってるのかわからなくなりそうだなあと思ったりした。