自分の書いた文章について、モヤモヤしていました。そんな中で1つの本を読んで、モヤモヤが晴れたので、その話をします。
それは理科系の作文技術、と言う本です。
- 作者: 木下是雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1981/09/22
- メディア: 新書
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この本のタイトルを見て、理科系の文章を書くための話なのかなと思っていたのですが、本を読みすすめていくと、理科系のバックグラウンドがある人のための作文技術かと思いました。
この本の中では、文章と言うのは文章の役割が大切と言う話をしています。
そして、文章の役割によって、文章の構成は変わってしかるべき、と言う話になります。
これまで僕は、読む人によって文章を変えないといけない、って考えていました。
まあ、文章を変えないといけない、まで言い切るとちょっと違うように思いますが、少なくともいい文章を書くために読む人は意識した方がいいんだろう、と思ってます。
でも、それって言葉遣いであったり使う用語の話なんですよね。
もしかしたら、日本語が、ほとんど同じ内容で、ニュアンスの違う言葉がいくつかあるのでそれらを適切に選びたいと言う話かもしれません。
でも、理科系の作文技術に書いてある話は、文章の構成の話がたくさん出てきます。
小説の構成、技術論文の構成、新聞記事の構成、レポートの構成など、役割によって文章の構成が違うという話です。
これらの文章は、特性が違っていて、良し悪しの判断基準が違うと言う話が書いてあります。
例えば、小説は、大きな起承転結の流れがありますし、結論がないパターンもあります。結論ありきではないと思います。
新聞記事は、見出しだけを見て、ざっくりと全体がわかるようになっていて、そこから読み進めると内容がわかってくる構成になってます。
技術の論文とレポートでは、どこまで論理性が求められるのか、というのが違ったら、大きな起承転結の流れを作るより、結論から始まって枝分かれしていく構成が求められたりします。起承転結を作るにしても、トピックの中で作ったりします。
なるほどなあと思いました。
最近、自分が気になっていた文章の構造とか目的、役割の関係が書いてあって自分の中でスッキリしました。
人に文章を見せた時に出てくる話で、人や状況によって感想が違うとき、文章の役割や目的が変わっているのかもなあと思いました。
文章の良し悪しでモヤモヤした時はこの本を読むと良さそうに思いました。
では、今回はこの辺で終わります。