DjangoCongress 2018に行って来ました。僕がみていた発表を中心に簡単にレポートを書きます。
- データベースバックエンドを読む、そして書く
- GeoDjangoではじめる地理空間情報
- レガシーDjangoアプリケーションの現代化
- Django・WSGIミドルウェア入門/django-congress-jp-2018-talk
- Django After Web 2.0
- できる!Djangoでテスト!
- Building your MVP with Django: Lessons Learned Building and Launching a SaaS
- Django における認証処理実装パターン
- Django REST framework 実践入門
- 終わり
データベースバックエンドを読む、そして書く
Djangoのデータベースバックエンドがどう言うふうに実装されているか、の話と拡張の仕方の話です。
Djangoのデータベースバックエンドがどうなってるんだろうと言うのは興味があったので聞きました。Javaに関わっていた時に、独自ORMを読んだことがあって、その経緯からDjangoのORMに興味を持っていたので。
発表の中で一緒にコードを読んで見たり、データベースバックエンドを書くなら、ここを気をつけたらいいよ。とかそう言う話だった。けど、雰囲気がわかってよかったです。
全体的な印象としては、泥臭いことをやってくれてるなーと言う印象。ORMを書くと言うことは同じように泥臭いことをやることになるのだろう。と思いました。
DjangoCongressJP 2018 の発表資料(2018-05-19) · GitHub
GeoDjangoではじめる地理空間情報
GeoDjangoと言うDjango組み込みの地理空間情報を扱うための仕組みの話です。
僕の理解度は、地理空間情報ってなんなんだろう、特別なことが必要なのかな、と言うレベル感でした。地理情報って扱ったことがなかったんですが、発表を聞いて、いろいろめんどくさいことがあるんだなあと思いました。
以下、個人的な雑多なメモです。
- 座標系がどうなっているか、とかデータベースがどうとか考える必要がある。
- メルカトル図法で描いた中でGoogle独自の座標系があるとか。(速度優先で、北極あたりを切り捨てているらしい)
- 測量系だと、平面直角座標系を使っている。面積の歪みを削りたいとか。で、WEBに表示するときは変換が必要とか。
- 地理情報でよく利用するデータは、ベクトルとラスタがある。
- 業界では、PostgreSQLでは、PostGISを使うことが多いので、慣れてないとそれが無難。
- PostGISを使うと空間演算用の関数があって便利。
レガシーDjangoアプリケーションの現代化
Django1.7をTwelve-Factor Appの思想を参考にしつつ、Django1.11にバージョンアップしつつ、環境を現代化したよ。と言う話です。
プロジェクトの詳細は、よく分からないけど、DjangoとUbuntuのバージョンアップ&デプロイ環境整備を4人がかりでやって、1年くらい頑張ってる雰囲気を感じました。
Django・WSGIミドルウェア入門/django-congress-jp-2018-talk
発表は聞いてないですが、スライドは見つけました。ざっとみた感じだと、DjangoとWSGIの話がまとまっていてすごく良さそうでした。Twitterでも評判が良かった気がします。 DjangoのミドルウェアとかWSGIについて疑問が出てきたら読むと良さそうです。
Django After Web 2.0
資料を見つけたので貼っておきます。残念ながら、僕は今回聞いていません。あとで見たいと思います。
https://speakerdeck.com/uranusjr/django-after-web-2-dot-0
できる!Djangoでテスト!
僕は発表を聞いていなかったのですが、Twitterを見ていると評判が良かった雰囲気です。
スライドをざっと見たのですが、Djangoでテストする時に見直すと良さそうに見えました。
Building your MVP with Django: Lessons Learned Building and Launching a SaaS
DjangoでMVPを作る時の話です。
Djangoでこの辺りをこう書くと、遅くなるし、こう書くと素早く開発できる。こう書くと見通しが良くなる。こう書くと、あとあと複雑になりがち。みたいな例がいっぱいあるので、すごい参考になりました。
Django における認証処理実装パターン
Djangoで認証バックエンドを拡張する時にどう言う実装がありえるか、それぞれにどう言うメリットがあるのか、と言う話をまとめてくれていて、めっちゃ勉強になりました。
あと、よくネット上で出てくる実装の問題点を書いていたり、いろんな実装サンプルが出てきたり、時間をかけて調査して、発表のために準備もしていて、情報も整理していて、すごいなあと思いました。あと、発表の解説記事まであって、すごい。個人的には、一番良かった発表です。
Django REST framework 実践入門
すいません。体力的に力尽きて、頭がついていけなかった・・・。 REST frameworkは使ってみたいので、そのうち読みたいなあと思ってます。
発表のあとに質問がたくさん出ていたのが印象的です。僕はよくわかってないのですが、Django REST frameworkってみんな興味があるんだなあと思いました。
終わり
Django Congress 2018に参加したのですが、楽しかったです。 DjangoCogressなだけあって、Djangoの内部実装の話とか拡張の話がたくさん聞けたのが良かったです。
あと、こうやって振り返ってみてる中で思ったのが、Djangoに関連するライブラリとかたくさんあるので、そう言う話を調べて発表しても良かったのかもなあと思いました。(と言うか、どうなんだろう、と言う部分に僕が興味あるので)
例えば、django-awesomeのライブラリがどうなってるのか、とか、djangopackages.orgがどうなのか、とか。
https://github.com/rosarior/awesome-django Django Packages : Reusable apps, sites and tools directory
何はともあれ、関係者の皆様、参加者の皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。