matobaの備忘録

和歌山と東京を往復しつつ活動するエンジニアの記録

(二回目の)大学院活動でサーベイを進めた

大学院活動の一環でサーベイを進めています。

今回はその活動の中で気づいたこと。特に、二回目の大学院進学なので、一回目の違いとして気づいたことを中心に。

そもそも

私は今、専門職大学院という種類の大学院に通っています。が、大学院に通うのは初めてではありません。新卒で就職する前にも大学院に通っていて、修士号を取りました。情報系でした。

関連:専門職大学院に進学しました - matobaの備忘録

当時、研究していたことについてもどこかで話ができたらいいなと思いますが、とりあえずそれは置いといて。

今回は、私がどんなキーワードや領域について調べているかについては、以下に書きました。その前提で話してます。

関連:大学院で研究はじめました - matobaの備忘録

何が違うと気づいたか

今回は専門職学位ではありますが、二回目の大学院です。しかも分野は変えてますので、普通に論文をたくさん読む必要があります。

今回もそうですが、一回目の大学院進学の時も自分が研究したい領域を深めていきたくて、大学院に進学しました。なので、普通に論文を読んでいると楽しかったりするわけです。

ただ、一回目の大学院時代の研究と、今の私の研究の進め方は違う、と感じました。それがなんとなく変化を感じたので書いておきます。

一回目の研究と今回の研究

箇条書きで書きます。

  • 1回目の研究では、かなり無計画に調べてた。
    • 具体的には手当たり次第に、興味あるキーワード・関連キーワードをGoogleに入れて、論文を探した。
    • 見つかった論文は片っ端から読んだ。そのまま印刷したり、複数見つけたらダウンロードしたり。参考文献も読み漁った。
    • 時間配分は特に考えなかった。興味がある論文を優先的に読んだ。興味の赴くままに活動し続けた。
    • なんなら論文を読んでいる途中に実装や実際の話が知りたくなったら、それを優先することもあるし、アイデアが出てきたら検証に向かうこともある。
  • 今回の研究では、前回より計画的に調べている。
    • 興味あるキーワード・関連キーワードをGoogle Scholarに入れて検索するところまで同じ。
    • 見つかった論文は、検索キーワード・論文タイトル・参照先URL・発表年度をスプレッドシートにまとめていく。
    • とりあえず、数をある程度貯める。今回は、100を目標にした。実際のところ、150くらいは集まった。
    • ある程度の論文が集まったら、次のようなことをしてみる。
      • 発表年度ごとの文献数をチェック
      • 検索キーワードごとに何時ごろから数が増えるかのチェック
      • 上記のグラフをチェックしながら、変化の仮説を立てる
        • 例:「XXXX年ごろからこのキーワードが含まれる論文が増えてるが、こんな影響かな?」
    • その後、ざっと確認優先度を設定する。
      • 高・中・低の3段階で設定。イメージは以下のような段階。
        • 高:自分の研究に関係あり。参考文献になり得る。
        • 中:研究テーマに関係はないかもしれないが、個人的に興味がある。
        • 低:確認は、後回し。もしくはアブストのみ。
    • あとは、発表年度でソートして新しいものかつ優先度が高いものから確認していく。
      • 確認する場合、まずは、アブスト・結論・調査方法の3点を中心に確認する。
        • アブスト:背景や研究目的、結果をざっと知りたい。
        • 結論:まとめや次の研究に向けた考察を知りたい。
        • 調査方法:一応見る。どんな風にどれくらいのデータを集めたのか、は知りたい。
      • 確認したら、スプレッドシートに個人用アブストを書いていく。
      • ついでに確認しつつ、スプレッドシート上で管理IDをふり、論文PDFも、IDをつけて、保管を進める。
    • 上記の活動も大まかなガントチャートを想定した上で研究活動を進める。
      • 進捗によって論文の確認深度を変える予定。

こんな感じである。

一回目の大学院の頃は、時間が有り余っている学生らしいメチャクチャな進め方になっていて、今回は、時間が限定されているし、社会人の経験もあるので、システマチックというか、きちんとマネジメントするというか、一回目の大学院よりは遥かに計画的な動きになっている。優先度付けた上での確認はマネジメントらしい動きだし、管理ID振って論文ファイルを管理するなどもシステム屋さんの発想だと思う。

「だから、成長したと言える」とまでは言わないのだけど、以前と違う動きをしていることが個人的に印象的だったので書いておいた。