matobaの備忘録

和歌山と東京を往復しつつ活動するエンジニアの記録

育児が始まって感じたこと。社会支援など

先日、近況報告の記事を書いた。思っていた以上に同年代からレスポンスがあった印象を受けた。 忙しくて連絡を取ったり話ができていないけど、みんな育児トークに興味あるんだなー、などと思った。 出産・育児関係の話で、思うことはいろいろあるので、気が向いた話を書いておこうと思う。

そういえば、育児休業をとって育児をしている男性視点での情報はまだまだWeb上に足りていないような気もするのでちょうど良い気はする。

育児休業をとって感じていること

社会との距離が縮まった気がする

日中に会社員として活動していないので当然ではあるのだけど、それだけじゃなくて周囲の目が変わったように感じる。漠然と友好的な人が増えた。

育児休業を取る前は、リモートワークが中心だったしコロナ禍でもあったので外に行くことは少なかった。また、お昼休みに外に出たとしても、平日の昼間から一人でユニクロの半袖短パンで歩いてる30代の男に対する視線はなんとなく友好的ではなかったと思う。むしろ警戒されている雰囲気を感じていたし、それに対しては「まあしょうがないよね」という気持ちもあった。ユニクロは安い。

対して、今は外出する際に赤ちゃんを抱っこしていたりベビーカーを押していることが多い。また、オムツなど赤ちゃん用品を買い出しに行って持ち帰ってることもある。 そうすると、マンションで知らない人から挨拶されるようになったり、エレベーターに乗る時もなんとなく友好的な反応が見えるようになった。

スーパーやショッピングモールのエレベーターに子供と一緒に乗っていると、高い確率でお婆ちゃんに応援される。「赤ちゃんかわいいね。何歳ですか?」「育児頑張ってね」などといった具合だ。知らない人に応援される経験はなかなかない。

妊娠中の妻と一緒にコロナ禍でリモートワーク中心で働いていると、基本的に外出や外のイベント参加は控えていた。また、オンラインのイベント参加しても基本的に話す機会は少ないので「俺、いる意味あるか?」と思ったり、仕事でもタスクを粛々と消化するマシーンっぽくなっていて、人間的な活動が少なく社会との距離が広がっているのを感じていた。これは良くないと思いつつ、なかなか解決策が見つかってなかった。

それが育児を通して、社会との距離が少し縮まったような気がした。

思ってたより、育児支援があると感じた

インターネット上、というかTwitterを見ていると「日本は育児支援が基本的にない」という印象を受けていた。なんというか基本的に文句ばかりが流れてくるので、「日本は子育て層に厳しい」という印象を強く受けていて、「公共の支援は期待できないのだろう」などと思っていた。なので、「子供を育てるには金銭的な自由度に制限がかかることへの覚悟が必要」などと思っていた。

実際に自分に子供が生まれてみると、「思っていたより育児支援があるな」と感じた。

例えば、2021年3月から東京都で「赤ちゃんファースト事業」というのが始まっているが、これは、新生児1人当たり10万円相当の希望する育児用品や子育て支援サービス等を提供するという東京都の事業。

www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

あとは、乳幼児医療費助成制度(マル乳)というもの。新生児は、親の健康保険に入るが100%保険適用ではなくて自己負担が発生する。この自己負担分を行政が負担する、という制度がこれ。

www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

あとは、児童手当や育児休業給付金もあるし、出産一時金とかもある。使ってないけど(そもそも育児休業をとってたら使えるのか?)、内閣府ベビーシッター割引券というのもある様子。書くの忘れただけで他にもあるかもしれない。

終わり

そもそもの話を思い出すと、もともと僕は地域や行政の支援・応援がなくても子供を育てられる状況を意識・覚悟してた。「子供は生まれたけど、支援がないので、育てられません」などとは絶対に言いたくなかったので、「行政や地域の支援がない前提で何が必要か」と考えていた。そのスタートラインだった僕からすると、「いろんな支援があってありがたいなあ」という気持ちになっている。

とは言え、育児は始まったばかりなので、これから色々辛い話が出てくるのかもしれないし、「これからお金かかるぞ」的なコメントが自分のところに集まってくるので、ざわざわとしているけど、少なくとも育児の滑り出しは思っていたより好印象ではある。