matobaの備忘録

和歌山と東京を往復しつつ活動するエンジニアの記録

「アイデアのつくり方」という本についての話

ご無沙汰しております。早いものでもう3月ですね。 今日は、以前読んだ「アイデアのつくり方」と言う本について、学びのメモと紹介を公開します。

どの本の話?

この本です。

100Pほどの薄い本です。薄い本ですが、同人誌ではありません。

購入のきっかけ

いつ購入したのか忘れたくらい前から持っているのですが、 この本な色んなところで「名著」として紹介されてる古典です。原著は1940年に書かれています。

アイデアをつくる方法の根本にあるような本で、どこかで「知的生産の本は、全てこの本の派生」などと説明されていたことを見たことがあります。(どこだったかは忘れてしまったのですが)

そんなこんなで、私も購入して手元に置いてます。 そして、今回、久しぶりに読み返してみました。

ざっくり言うと、どう?

この本では「アイデアの作成プロセス」について説明しています。それもすごく短くシンプルに。 この本の著者は広告がバックグラウンドですが、知的生産周り全般に当てはまる話だと思います。

本の中で、アイデアは5段階のプロセスを経て生まれると言う話が書いてあります。 アイデアについて考えている人は、何となく心当たりがあるプロセスに思います。

そのようなプロセスを言語で理解できるのがすごく良いのでおすすめです。

メモ

本の内容を軽く紹介します。

アイデアは探すのではなく作り出す

本の中で、アイデアは探すのではなくて作り出すものだと書いています。

私はこの本や類似の本を何度も読んだこともあって今では「アイデアは作るもの」と言う視点はあるのですが、以前は「アイデアはふってくるもの」「アイデアは見つかるもの」だと考えていましたし、油断するとアイデアが降ってくるのを待ってしまいます。

「アイデアは作るもの」と言う視点やその方法が見えれば、そのつくる行動を時間をかけて進めていくことができます。「アイデアが見つからない」と思っている人は、おすすめです。

知識をカードに書いて組み替える

本の中で知識を集めてカードに書いて組み替える話が説明されています。

アイデアは、既存の知識の組み合わせでできるとの話があって、そのための方法として紹介されています。

似たような話は、「知的生産の技術」や「ワインバーグの文章読本」などの本でも紹介されていて、思い返せば私が「IT実務のアンチパターン」と言う同人誌を書いたときも同じようにカードに書いて組み替えていました。ただ、この話はすっかり忘れていて、最近はカードを使わなくなっていました。また改めて、カードを使ってみようと思うきっかけになりました。

もし、「知識をカードに書いて組み替えるって何?」と思ったら、この辺の本を読むのはおすすめです。

いいアイデアは自分で成長する

本の中で「いいアイデアは自分で成長する」と言う話が紹介されていました。

以前読んだ時は、この話をスルーしてしまったのですが、久しぶりに読むとすごく引っかかった話です。

アイデアを作ったとしても、それを現実の世界で生かすためには、過酷な条件と世知辛さに適合させなければならない。そのために忍耐強く様々な手を加えなければならない。などの話が書いてあります。そして、いいアイデアは、人目に晒すとさまざまな批判にさらされて、成長するとの話もあります。

うーん。何というか、個人的には、めちゃ響くのですが、どうでしょうか。

本の面白いところ・好きなところ

この本の面白いところ・好きなところも、書いておきます。

異常に短い

まず、さっきも書きましたが、異常に短い本なのがすごく良いですよね。 密度がすごい高い本だと思うのですが、本編は60ページとかなので、気が向いた時に読み返して全体像を把握できてしまいます。 すごい。

アイデアをつくる活動をプロセス化してる

アイデアをつくる、と言う活動をプロセスとして説明しているのも僕は好きです。 ここで具体的なプロセスは書きませんが、特に第3段階を言語化していることが何よりすごい。

第3段階が何か、が気になったら本を読んでください。

アイデアを作って現実化するところまで

この本で好きな部分は、アイデアを作って現実化するところまで書いています。 現実化する段階の具体的な話は書いていませんが、それでも上記に書いた「いいアイデアは自分で成長する」のような話が書いてある本はなかなかないように思います。

まとめ

今日は、「アイデアのつくり方」と言う本について学びのメモや本の紹介をしました。 知的生産に関わっている人は、みんな手元に置いてもおかしくないくらい、シンプルで重要な話が書いてあるので、読んだことがない人はおすすめです。

ではでは