matobaの備忘録

育児しながら働くあるエンジニアの記録

DRFでURLパラメータでリソースを指定してViewSetやRouterを作りたい

DRFでURLにパラメータを含んだRouterを作りたいと思った。

調べたところ、次の質問にたどり着いた。

stackoverflow.com

stackoverflow.com

まず、以下のような形で、正規表現を作る。

router.register(
    r"project/(?P<project_id>\d+)/task",
    ProjectTaskViewSet
)

そして、ViewSet側では、 lookup_url_kwarg を指定して、それを元にQuerySetを絞り込む。

from rest_framework.mixins import ListModelMixin
from rest_framework.viewsets import GenericViewSet

class ProjectTaskViewSet(ListModelMixin, GenericViewSet):

    queryset = Task.objects.all()
    serializer_class = ProjectTaskSerializer
    lookup_url_kwarg = "project_id"

    def get_queryset(self):
        project_id = self.kwargs.get(self.lookup_url_kwarg)
        return self.queryset.filter(project=project_id)

docker-composeでMySQLの起動を待つ

docker-composeでMySQLコンテナと、MySQLのDBを利用するアプリケーションがある時、DBを利用するアプリは、MySQLコンテナの起動を待ちたい。

docker-composeの depends_on で以下のように指定したもアプリのコンテナが起動しはじめるの早すぎて、接続エラーが出ていた。

version: '3'

services:
 web:
   ... 略
   depends_on:
   - db
 db:
   image: mysql:5.7
   ... 略

少し調べると、depends_onにはShort SyntaxとLong Syntaxがあるらしい。

参考 : Docker Compose の depends_on の使い方まとめ | gotohayato.com

なので、Long Syntaxを利用して以下のように書いてみる。

version: '3'

services:
 web:
   ... 略
   depends_on:
     db:
       condition: service_healthy
 db:
   image: mysql:5.7
   ... 略

するとdocker-compose upしたタイミングで次のエラーが出た。

container for service "db" has no healthcheck configured

どうやらどうやってhealthcheckするかの設定は自分で書く必要があるらしい。

良い設定を探したところ、stackoverflowで以下のスレにたどり着いた。

stackoverflow.com

mysqladmin pingを実行してヘルスチェックにする方法が紹介されていたので、以下のように記載した。

version: '3'

services:
 web:
   ... 略
   depends_on:
     db:
       condition: service_healthy
 db:
   image: mysql:5.7
   ... 略
   healthcheck:
     test: ["CMD", "mysqladmin" ,"ping", "-h", "localhost"]
     timeout: 20s
     retries: 10

これで、うまくMySQLの起動を待てるようになった。

ヘルスチェック時に、以下の警告が出るので、コマンドを微調整しておく。 Access denied for user ‘root’@’localhost’

     test: ["CMD", "mysqladmin" ,"ping", "-h", "localhost", "-u", "mysql", "-pmysql"]

django-filterを軽く動かしてみる(DRF編)

昨日、django-filterを動かした記録を書きました。 次は、DRFで利用する前提で動かしてみた記録を書きます。

前提

以下、記事から続く形で動かしていきます。

blog.mtb-production.info

前回の記事にも書いたことと重複しますが、基本的にドキュメントに書いてあることを斜め読みしながら動かしつつ、気になった部分のドキュメントやソースを僕が読んで記録していく記事です。間違っている可能性はありますので、より確かな情報は各自ドキュメントやソースを読んでください。

DRFで使う

そもそもDRFとフィルター

そもそも、DRFには、FilterBackendという概念がある。

Filtering - Django REST framework

ドキュメントをざっと読みしたところ、次の経緯で作られたと考えると、自分にとってはわかりやすいと感じました。(あくまで私の解釈です)

  • DRFで一覧を取得するAPIを作る場合、ListAPIViewを使う
  • 絞り込みを実装したい場合は、 get_queryset() に実装する
  • ただ、これだと次のような時に困る
    • 複数のListAPIViewで共通化したFilterを使い回したい時
    • 既存の検索や絞り込みを利用したい時
  • というわけで、次の対応を行なった
    • DRFでは、絞り込み処理部分をクラスとして定義できるようにした。これをFilterSetと呼び、定義方法やページネーションとの差異を吸収するためにFilterBackendができた。

django-filterはDRFのFilterBackendに使える形式になっていますが、django-filter以外のもDRFで利用できるFilterがあるようです。

DRFドキュメントの末尾で以下のものが紹介されていました。

  • django-filter
  • django-rest-framework-filters
  • djangorestframework-word-filter
  • django-url-filter
  • drf-url-filter

今回は、django-filterを動かしてみます。 今後、気が向いたら動かしてみたいと思います。

DRF側でdjango-filterを導入する前の状態

とりあえずdjango-filterを導入する前に、DRF側でAPIを作っておきます。

serializersに以下を追加します。

from rest_framework import serializers

from myapp.models import Product

class ProductSerializer(serializers.HyperlinkedModelSerializer):
    class Meta:
        model = Product
        fields = ["name", "price", "description", "release_date"]

viewsに以下を追加。

from rest_framework import viewsets
from myapp.models import Product
from myapp.serializers import ProductSerializer

class ProductViewSet(viewsets.ModelViewSet):
    queryset = Product.objects.all()
    serializer_class = ProductSerializer

urls.pyに以下を追加。

from django.urls import path, include
from rest_framework import routers

from myapp.views import ProductViewSet

router = routers.DefaultRouter()
router.register(r"products", ProductViewSet)

app_name = "myapp"
urlpatterns = [
    path("", include(router.urls)),
]

この状態でブラウザブルAPIを確認して表示されることを確認しておく。

f:id:mtb_beta:20210807195359p:plain

DRF側にFilterBackendを設定する

ListAPIViewの絞り込み結果に、FilterSetを利用するためにはViewに以下の差分を追加します。これで、有効化されます。

@@ -1,5 +1,6 @@
 from django.shortcuts import render
 from rest_framework import viewsets
+from django_filters import rest_framework as filters
 from myapp.filters import ProductFilter
 from myapp.models import Product
 from myapp.serializers import ProductSerializer

...

 class ProductViewSet(viewsets.ModelViewSet):
     queryset = Product.objects.all()
     serializer_class = ProductSerializer
+    filter_backends = (filters.DjangoFilterBackend,)
+    filterset_class = ProductFilter

この状態で、ブラウザブルAPIを開くと、Filterボタンが追加されてました。

f:id:mtb_beta:20210807200204p:plain

モーダルでパラメータを渡せるようになって動作確認ができました。

f:id:mtb_beta:20210807200311p:plain

簡単ー!!

あとは、Djangoの時と同じくFilterクラスを修正すれば検索クエリを実装できそうです

なお、django-filterのFilterSetをDRFで利用するためには、Viewに filter_backends = (filters.DjangoFilterBackend,) を指定する必要があるのですが、settingsで以下のように書いておくと、プロジェクト共通の設定として、済ませることができるとのことです。

REST_FRAMEWORK = {
    'DEFAULT_FILTER_BACKENDS': (
        'django_filters.rest_framework.DjangoFilterBackend',
        ...
    ),
}

おまけ

DRFにとってFilterBackendの指定はなぜ必要か

DRFの仕組みを調査している際に、以下のようなことが気になりました。

  • DRFにとってFilterBackendの指定はなぜ必要か?
  • FilterBackendの処理で何をしているのか?

というわけで、次の二点が知りたくて、実装を調査してみました。

  • DRF側のFilterBackendの読み込み実装と経緯など詳細
  • django-filterのFilterBackendの実装など詳細

すると、まず、FilterBackendでページネーションやSchema自動生成との兼ね合い、FilterSetクラスなどを処理してるというのはわかりました。

また、元々、django-rest-frameworkでDjangoFilterBackendと呼ばれる処理を持っていたが、途中で非推奨となり、django-filterのDjangoFilterBackendが推奨となったという、雑学が手に入りました。

github.com

終わり

とりあえずdjango-filterをDRFで動かした記録を書きました。

DRFのfilter拡張のライブラリはいくつかあるみたいなので、また気が向いたら動かしてみたいと思います。

あと、関連で以下のライブラリも見つけたので、こちらも気が向いたら動かしてみたいところ。

github.com

リースとサブスクリプションって何が違うの?と思った話

ふと、次のような疑問が頭をよぎった。

  • リースとサブスクリプションって何が違うの?

Webサービスのサブスクリプションはよく聞くけど、リースとは言わない。

何となくビジネスの仕組みが違うような気がしたので、本を買ってざっと読んでみた。備忘録的に書いておく。

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