ちょっと古い本だけど、面白い本を見つけたので、書いておきます。
見つけた本はこちら。
何が面白いか、を一言でいうと、普遍的な息の長いテーマを扱ってるところです。日本語版は2008年に出版されているけど、僕は今でも読む意味があると思っています。
いや、どうかな。とりあえず、僕は読んでいて楽しいと感じていて、ソフトウェアに関するエッセイが好きな人は読むと楽しめるように思います。と言うわけで読みながら読んでいる話を備忘録に書いています。
この本を読んだからと言って、何か新しいテクノロジーが扱えるようになるわけじゃないし、給料があがるわけでもないと思います。
なんというか、小説を読んだから何かができるようになるわけではない、という話に近い。ただ、この本を読むとソフトウェア開発者としての生活が、少し充実するかもしれません。
じゃあどんなことが書いてあるのか、という話になりそうなので、文章を一部引用して書いておきます。
プログラミングの世界では、毎日気付かれることなく戦争が行われている。それは人間とコンピュータサイエンティストの間の戦いだ。それはシンプルでルーズでしなやかで人間的なコードの書き方を望む人と、クリーンで明瞭ではっきりしていて正確なやり方でコードを書くことを望む人の戦いだ。それはPHPとC++/Javaの間の戦いだ。そしてかつてはCとdBASEの間の戦いだった。
この文章はP25に書いてあります。
今はPHPとC++/Javaの間の戦いではないと思いますが、近い対立はあるように思います。
その構図や議論を少し離れて見ながら、どうなるのかを考えながら見たり何かを応援するのは、楽しさがあります。
それは、おそらく、野球ファンがプロ野球を観戦する楽しみ方に近い気がします。
僕は、自分が使っている技術やシステム、サービスの開発背景や経緯、その途中の意思決定などなどの記録を読んで、ふむふむ、とするのは、割と好きな方ではありますが、その活動の亜種ですかね。
ソフトウェアやシステムは有機的にできていますが、その構成要素や仕組みを知って、ナルホド、という気持ちなる遊びです。